みにちゅあん (mari558’s blog)

ミニチュアオブジェなどの製作をはじめたマリナのブログです。ミニチュアオブジェを通して笑いや応援メッセージを届けたいと思っています。地域おこし活動などもしてますが、外出が厳しい今はネットを使い土地の魅力を発信します。

変半身 村田沙耶香さん 読みました

変半身 カワリミ

村田沙耶香さん著

 

読みました。

とある島が舞台となっているお話。

 

以前、

過疎化している田舎に住んでいて

それによる不都合、匿名性がない地域で

住む事に関して書きました。

 

ここからネタバレを含みます。要注意!

 

 

しかしこの小説を読むと

私の経験がまるで小さな悩みだった様に思えてきます。

少なくとも私は命の危険を感じた事はなかったのでした。生活や日常に

不穏な空気に苛まされていたとしても。

 

小説の中の主人公は、、、

島の伝統に左右される人生、

祭り と聞くと楽しいイメージも

あると思いますが

この島での祭りは秘祭。

しかもその内容は、悍ましく

犯罪そのもの。摘発されないのが不思議なくらいです。

 

この島で

生きるのに島の人や、伝統行事に

関わらない訳にはいかない。

 

また、その島はかなりの

男尊女卑。男性に都合が良いだけの

女性にとっては、地獄の様な祭りの実態

 

経済力がない子どもはどうするのか?

それこそ女子はどう生きるのか?

祭りに参加しなければならない14歳は

どう対処するのか

 

祭りに参加させられると知り

泣きたいけど泣けない

 

登校拒否になる人も、、、

 

この小説は演劇として

舞台化されていたんですね。

 

こ、こわい。

怖いもの見たさ?

 

うん、やっぱり観に行きたかったです。

 

小説の中だけではなく

現実においても

田舎になればなるほど

[奇祭]は実際に存在し

死人が出る祭も実在します。

 

いったい、祭りとはなんなのだろう?

娯楽のなかった大昔には

確かに楽しみだったのかもしれません。

 

しかし現代では

あっという間に沢山の人と繋がれ

娯楽には事欠きません。

 

そんな事を考える機会にも

なりました。

 

私が知っている祭の中でも

現代の気象条件と明らかに合わなくなってしまっている祭が存在します。

 

夏の昼間に演奏パレードを行うというのも

2021年においては

もはや地獄です。

 

熱中症の危険性と隣り合わせです。

しかしスタッフや地域のトップの人からしたら

『代々続く祭りを自分たち代で潰す訳にはいかない。』と感じてしまうのだそうです。

 

うーむ、、、、

安全第一で過ごしてもらいたいものです。

 

何を最優先すべきかを考えれば、するべき事は見えて来ると思うんですよ。

 

田舎暮らしに憧れている

大都会の人にも

ぜひおすすめの本です。