気がついた ここは?と少しギョっとした。
ああ、
疲れて眠ってしまっていたらしい。
慌てて時計を見たら19時になっていた
お腹も空いている
どこかに買いに行くか
土地勘が全くなくて、
とりあえず持参した
おせんべいをかじり出していた。
何か買いに行こうと思い、寮を出た。
近くのスーパーにでも寄りたかったのだけど
とりあえず歩いていたら
コンビニがあったので入ってみた。
地元らしい様なものは、、なかった。
残念だけど仕方ない
パンと夕食になりそうなおかずを少し買い
寮に向かった。
寮に戻り
部屋にもどる時、中庭らしきものが見えた。
中庭かあー
実は最近、建築や内装、外装に興味あるので
中庭に向かってみた。
中庭には
一人誰かがうずくまっていた。
男性の様だ、背中しか見えなくて
しゃがんでいて小さくなっている様だ。
え❔吐いてる?気持ち悪くなったとか?
私は「こんばんは」と言ってみた。
その男性は、パッと振り向き
「こんばんは」と言った。
めがねをかけていて、黒髪で
細い人だった。年齢は30代前半くらいだろうか。
とにかく汗だくだった。
「えっと具合悪かった、、わけじゃない、ですよね?」変な日本語になってしまった。
その人は、
「いや、探し物をしていて、、、はい。、、」
とちょっと焦ったように言った。
照明はあるものの
中庭で夜に探し物?
見つけられるんだろうか?
私は更にきいた
「何を探していらっしゃるんですか?」
きっと何か大切なものなのだろう
9に続く