みにちゅあん (mari558’s blog)

ミニチュアオブジェなどの製作をはじめたマリナのブログです。ミニチュアオブジェを通して笑いや応援メッセージを届けたいと思っています。地域おこし活動などもしてますが、外出が厳しい今はネットを使い土地の魅力を発信します。

小説 平凡の果てに 12

ふと時計を見た。

もう21時を、過ぎていた。

 

お腹も空いたけど、ビーズも気になる。

 

「森川さんは、まだ、、探すんですよね?」

当たり前の事を訊いているよね、と

口に出してから気付いた。

 

「うん」と森川さん

 

「じゃあ、、わたしは帰りますね、、」

なんだか申し訳ないような気持ちになり

その場を離れた。

 

ありがとう、、と背後から声がした。

振り返り、ペコリとお辞儀した。

 

私は後ろ髪を引かれる思いで

部屋に戻った。

 

明日の仕事を考えたら

やはり早めに眠らなきゃ。

 

シャワーも浴びたいしメモを見ながら復習もしたい。

 

私は部屋に帰り、買ったおかずを食べた。

おかずはすっかり冷めていた。

 

私は考えていた。

森川さんもリゾートバイトの人なんだろうか?

 

形見ってどなたの?

女性ものって事だけは

はっきりしてるんだよね

 

今もまだビーズを探しているだろう森川さんの背中を思い浮かべていた

 

13に続く