みにちゅあん (mari558’s blog)

ミニチュアオブジェなどの製作をはじめたマリナのブログです。ミニチュアオブジェを通して笑いや応援メッセージを届けたいと思っています。地域おこし活動などもしてますが、外出が厳しい今はネットを使い土地の魅力を発信します。

夜明けのすべて 感想 瀬尾まいこさん著

夜明けのすべて

読みました。

 

一気に読めました!

意図した訳ではないけれど

前に読んだ コンビニ人間 のキャラクターを

少し彷彿させる様なキャラクターな人が

出てきて 2倍楽しかったです。

 

コンビニ人間に出てきた恵子さんは

多分、発達障害があると思われます。

 

夜明けのすべてに出てくる登場人物

山添くんはパニック障害

藤沢さんは、PMS を抱えています。

 

3人には様々な共通項があります。

 

パニック障害者にとって

電車に乗る、タクシーに乗る、外出する

事はどんなに辛くハードルが高い事なのかわかりました。

 

半分くらい読んだところで

何故か私まで呼吸困難になりそうになるくらい

でした。

 

ラストは、、、

さわやかな風を感じられる様なendingです。

 

以前、東京のレストランで知人に

怒鳴られた話 を書きました。

その知人はADHDとの事でした。

 

主人公 藤沢さんのPMSの症状、

イライラが抑えられず

周りの人に嫌な態度をとってしまう時の

描写がありありと書かれています。

 

なんだか私が読むべきタイミングで

この本を手にしたのだと思います。

 

この本を読み、当事者の葛藤やイライラしてからの

後悔を感じる事も出来ました。  

 

本人もイライラを抑えたい、

暴言を吐いてはダメだ、

そうそう、お腹を意識して深呼吸して、、、

と自らの感情をコントロールしようとします。

 

しかし、一度顔を出した怒りやイライラは

言葉を発しないと収まらず

結果的に暴言を吐いてしまいます。

または、押し殺した感情が変化し

泣き出してしまったりします。

 

主人公の女性がヨガスタジオのラウンジで

友人に対してキレるシーン

友人は何も悪くなく

『今日、自分の誕生日なの』と楽しそうに微笑みます。 たくさんsnsでおめでとう🎉㊗️メッセージが来てる事も交えて話しています。

 

何故かそれを見ていて腹が立って来る

という設定でした。

 

自分の体験と重なりました。

 

結局、その女ともだちと

仲直りできたのでしょうか?

気になっています。

仲直りできた、できないとは

言及されていません。

 

小説の中では、主人公 藤沢は

『友人に謝らなきゃ、きっと分かってくれる』

と自らに言い聞かせています。

心を落ちつかせなきゃ、と思い主人公が行った行動は、草取り。

え?草取り?? ハイ!草取りなんです。

 自分の住むアパートの近くには

草取りする場所がないので

休日にも関わらず、会社に行き敷地内の草取りを

はじめるのです。

 

何というか、、、

涙ぐましさすら感じさせる努力です。

 

また、舞台になっている職場、栗田金属

があたたかい!こんなあたたかい職場にいられるって幸せですね。

 

いろいろ感じる事ができて

有難いです。

 

もう一度最初から

読んでみますね