みにちゅあん (mari558’s blog)

ミニチュアオブジェなどの製作をはじめたマリナのブログです。ミニチュアオブジェを通して笑いや応援メッセージを届けたいと思っています。地域おこし活動などもしてますが、外出が厳しい今はネットを使い土地の魅力を発信します。

芥川賞受賞作品 宇佐美りんさん 著 推し、燃ゆ 感想

推し燃ゆ 感想


2021年1月に芥川賞を受賞した、宇佐美りんさんの『推し、燃ゆ』を読みました。

さーっと読めました。

 

みなさんに、“推し”と呼べるような存在はいるでしょうか。

もはや説明不要かもしれませんが、“推し”とは“イチオシのメンバー”を語源とする、特に応援している人・大好きな人、芸能人などを指す言葉です。

アイドルやタレント、俳優、歌手といった芸能人を一度でも強く推したことのある方であれば、自分の応援が一方的すぎるものではないか、相手にどのくらい気持ちが伝わっているかなど

を考えた事があるのではないでしょうか。

 

最近読んだ🍀コンビニ人間🍀に続き、主人公が

やや障害?を抱えていて

生きづらさを毎日感じている女子高生の設定です。

 

本の中では、名言されてませんが

おそらく発達障害かと思われます。

 

推しがいる事で

生活が彩られ、気持ちを前向きにする事ができます。

 

推しのコンサートに行く為に

アルバイトを頑張る。

推しの曲をイヤホンで聞きながらならばスタスタと軽やかに歩いていける。

 

推しているのは内容を読む限りどうやらジャニーズのグループのメンバーの様に思えます。

 

発達障害って毎日、こんなにも辛いのか?と

まざまざと体験させてくれる一冊です。

 

普通に生活できない

漢字を覚えられない、練習しても

練習しても覚えられない、

他の勉強もまるでダメ

家族は大切にしたい

やる気がない訳じゃない

家族に愛がない訳じゃない

自分もまともになりたい

だけどやる気の話じゃないの

本当にやってもやっても

出来ないの

普通にしたいのに

できない

誰にも理解されない

なぜ自分はできないのだろう

 

自分の事を二足歩行を無理矢理頑張っている

別の生物の様に思えてくる主人公

 

どうして、自分は

周りの人が🌿普通に🌿している事ができないんだろう?

出来ないせいで皺寄せがあちらこちらに来て

その事でいっぱいいっぱいになり

苦しみもがいている。

 

主人公の辛い気持ちが伝わってきます。。

 

『身体が重い』と主人公あかりは

時々言います。決して体重が標準以上なわけではありません。普通の生活すらままならない日常、人生、肉体全てを(重い)と捉えてしまう

心情かと思われます。

 

 

ここからは、私自身の話⭐️

 

かく言う私もとんでもなく不器用な人間で

出来る事、出来ない事に著しく差があります。

 

それゆえ、得意そうな事に出会うと

必死に技術を磨こうとします。

 

やっと得意なジャンルを見つけた!🎉

これを活用すれば

人並みに生きていけるのかもしれないと思うのです。

 

また、私自身いわゆる推している人がいるかといえば今はいないです。

 

かつては好き過ぎてストーカーになってしまうのでは?と自分の事ながら心配になってしまう事もありました。そんな芸能人の人がいましたよ。

 

推しが出来たら、お金がかかりそう、

人生が彩られ明るくなるというよりも

破滅に向かいそうだ、、とどこかで感じています。

 

自分でセーブしているのかもしれません。😅

 

またまた同じ話で恐縮ですが

以前のブログ記事の中で

レストランで怒鳴られた話を書いています。

 

その怒鳴った知人は自身を

発達障害 ADHD 衝動性 

だと言ってました。

 

怒鳴りたい訳じゃない

友人を嫌いな訳じゃない

人間関係をあたたかく育みたい

感謝しているのに

 

睡眠不足だと

イライラが抑えきれない

怒鳴ってしまう

周りが見えなくなってしまう

 

と言っていました。

睡眠不足は厳禁らしく

気をつけているそうなのですが

仕事が忙しくて

当時は睡眠時間が短い日々だったそう。

 

聞けば8時間から10時間くらい寝ないと

正常に生活ができないらしく

 

夜10時に就寝

朝は6時40分に起床

 

というスケジュールが身体には理想だったそう。

それに近いスケジュールで動くとなると

飲みに行ったり

外食したりはできないとの事でした。  

自然と職場以外では交友関係は拡がらず

その職場内の人間関係はといえば

 

睡眠不足が元でメンタルに不調をきたし

TPOわきまえずに怒鳴ったりして

周りからも疎まれ

 

だけど社会人として

超多忙な職場を

一人だけ早く帰宅する事もままならず、、、

 

更に睡眠不足は解消されず、、

まさに悪循環。

 

そんな知人の症状を解説したかの様な内容。

 

やはり私は

発達障害当事者の辛さを理解しなさい

って事ですね。

こんなにも

立て続けに同じような主人公たちに

出会うって事は😯

 

あのレストランの一件依頼、たくさんの

ADHDに関する解説を読んだり動画を見たりしてきました。意外にもこの小説を読んで一番理解出来た気がしています。

 

まだ読んでない人、

誰かを応援したい人

生きづらさを感じる人

そういう気持ちを

理解したい人 

芥川賞の小説を読みたい人

 

おすすめです。